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LGBTはカミングアウトすべきなのか?同性愛や性自認に関する悩み

2019/05/10 性同一性障害
LGBTのカミングアウト

LGBT「性的少数者(セクシュアルマイノリティ)」にはマジョリティ側の人たちとは異なる独自の悩みがあり、その中でも「カミングアウト」するということは大きな悩みの種の1つです。今回は、セクシュアルマイノリティ当事者の筆者の体験談を通して、LGBTの人々が抱えている悩みの中でも「カミングアウト」について紹介します

そもそも「LGBT」って何?

LGBTとは

最近、よく目にするようになった「LGBT」というワード。 LGBTとは、Lesbian(レズビアン:女性の同性愛者)、Gay(ゲイ:男性の同性愛者)、Bisexual(バイセクシャル:両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー:性別違和を感じている人)の頭文字を取った言葉で、性的少数者の総称として使われる言葉です。

LGBTの言葉の定義

  • ■L…レズビアン(女性の同性愛者)
  • ■G…ゲイ(男性の同性愛者)
  • ■B…バイセクシャル(両性愛者)
  • ■T…トランスジェンダー(自分の心と体の性に性別違和を感じている人、出生時の性別と異なる性別で生きようとする人)

これらの頭文字をとって「LGBT」といいます。 セクシュアルマイノリティ(性的少数者)の総称として近年よく使われるようになった言葉ですが、あくまでの「総称」であり、LGBTの4つの枠の中に入れないセクシュアルマイノリティの方もたくさんいます。最近ではQ(クイア、クエスチョニング)という言葉もつけて、「LGBTQ」という言葉を使うことも増えてきています。

LGBTの方が持つ悩みとは?

LGBTの悩み

LGBTの方が持つ悩みとしては、次のようなものが挙げられます。

主な悩み
  • 恋愛に関する悩み(出会いが少ない、周りの目が気になるなど)
  • 結婚や子どもに関する悩み(日本では同性婚ができない、子どもをもつことへのハードルが高いなど)
  • 差別・偏見に関する悩み(周囲からの反応が気になる、いじめにつながる恐れ、本来の自分を表に出せないなど)
  • カミングアウトに関する悩み(誰にカミングアウトするか、アウティングの恐れなど)

カミングアウトに関する悩みは多い

LGBTである以上は誰もが一度は躓くのがカミングアウトに関しての悩みです。 周りの理解が欲しいが誰にも相談出来ない状態で心身共に衰弱してしまう事も珍しい事ではありません。

  • カミングアウトしたいけど、受け止めてもらえるか不安。
  • 誰にカミングアウトしたらいいのか分からない。
  • カミングアウトしたけど、その後の関係がぎくしゃくしてしまった。

LGBTの方と切っても切れない関係にある「カミングアウト」について考えてみましょう。

そもそも「カミングアウト」って何?

LGBTのカミングアウト

「カミングアウト」という言葉が指す意味をご存知ですか?

カミングアウト(英: coming out)とは、これまで公にしていなかった自らの出生や病状、性的指向等を表明すること。英語の動詞形でカムアウト(英: come out)またはカムとも言う。(Wikipediaより)

LGBTの方が使うカミングアウトの意味としては、「これまで公にしていなかった自分のセクシュアリティ(性的指向や性自認)を表明すること」です。

なぜそんなに「カミングアウト」って難しいの?

では、なんでLGBTの方はカミングアウトすることが難しいのでしょうか。 これは多くの当事者が日本の社会にはLGBTに対する差別・偏見があることを知っているからです。

カミングアウトする事で起こり得る事
  • いじめられる可能性があること
  • 学校や職場で不当な扱いを受ける可能性があること
  • 罵声や誹謗中傷を受ける可能性があること

その様な差別・偏見による扱いを受ける可能性があるからこそ、周囲にカミングアウトしづらいのです。

最も恐れているのは「アウティング」

アウティングとは

カミングアウトすることで起こりえることの中で、私が1番伝えたいのは「アウティング」です。

アウティング (英語: Outing、)はゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)などに対して、本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性同一性等の秘密を暴露する行動のこと。(Wikipediaより)

LGBTの方は「この人なら伝えられるかも」という想いをもって、自分のセクシュアリティを伝えます。 その告白を安易に周囲の人に暴露していくことを「アウティング」と言います。

LGBTと暴露をされるのが最も辛い

カミングアウトをした本人には、カミングアウトをする人や範囲を決めてカミングアウトをする権利があり、 その範囲を超えて許可なく暴露されることで大きなショックを受けます。 アウティングによる自殺者やハラスメントに苦しむ方も日本には大勢います。 自分にカミングアウトをされたからと言って、あなたが他の人にも伝えていいとは限りません。 必ず本人のカミングアウトに対する想いを聞いてほしいと思います。

実際にカミングアウトをした結果

カミングアウトの結果

ここからは、筆者が実際にカミングアウトをした時の流れや結果をシェアしたいと思います。 

筆者がカミングアウトをするに至るまでの経緯

筆者は、今までに家族、友人、職場などにおいて、LGBT(レズビアン)であることをカミングアウトしてきましたし、メディアを通じて公にLGBTであることをカミングアウトしてきました。

ただ、ここまで自分のセクシュアリティをオープンにできたのは、最近のことであり以前は以下の様な考えを持っていました。

  • 「女の子が好き」なんてバレてはいけない
  • 周囲から「差別・偏見」を受けるんじゃないか
  • 「人と違う」って、いけないこと

そんな風に考えていました。 そして、会話は周りの友達に合わせて、「男の子が好きな女の子」を演じていました

  • ◆「好きな男性のタイプは??」
  • ◆「彼氏できた??」
  • ◆「結婚は考えてるの??」
  • ◆「子どもは??」

周囲の女友達は、当然何気なしに「男性が恋愛対象だ」という前提で質問します。 そして、筆者もその質問に合わせて答えていました。 でも、筆者は「嘘をつかなければいけない」状況がだんだん辛くなり、「本当の自分」を隠すことに違和感を感じ始めました

  • 自分に正直に生きたい
  • 好きな人(女性)の話を堂々としたい
  • 周囲の人に少しでもLGBTの存在を知ってもらいたい

そんな想いが強くなり、カミングアウトをしていくことを決意しました。

カミングアウトしたときの流れ(家族へのカミングアウト)

筆者にとって、LGBTであることを一番カミングアウトしにくかったのが「家族」です。 自分の伝えたい気持ちや受け止めてもらいたい気持ちが強いぶん、「LGBTであることを受け止めてもらえなかったり、誤解されたらどうしよう…」と悩みました。

というのも、学生時代に付き合っていたパートナー(女性)をどうしても母に認めてほしくて、「実は、女の子と付き合っていて、結婚したいぐらい好きなんだ」と焦って伝えたことがありました。しかし、母からは、「それは『親友』ってこと?女の子が恋愛対象ってどういうこと?男の子と結婚する可能性がないわけじゃないよね?」と質問されてしました。その時の筆者は、若かったこともあるのですが、母の質問にうまく答えらずとても傷つきました

  • 母にわかってもらえなかった
  • 焦って言ってもダメだ
  • きちんと説明できるようになる必要がある

そう学んだ筆者は、次の3点を通して自信をもって自分のセクシュアリティを語れるようにしてきました。

  • ◆1.「LGBT」や「カミングアウト」に関する情報を集める
  • ◆2.自分のセクシュアリティを話せるLGBTの仲間を作る
  • ◆3.自分の恋愛を見直し「本当に女の子が好きなのか」を考える

今なら、母がなぜあんなに質問してきたかはよくわかります。 母親もLGBTに関する知識をあまり持っておらず状況がつかめなかったのだろうし、 「男性と結婚して幸せになってほしい」という思いから出た言葉ではないかと思います。

年月がたち、筆者が学生から社会人になってから、再度母親に(今回は父も一緒に)カミングアウトしました。 「私は、体は女だし、そこに違和感はないの。ただ『恋愛対象は女の子』で、今は彼女がいる。男の子のことは恋愛対象として見れないの。」 はっきり自分のセクシュアリティを言葉で伝えました。

カミングアウトの結果

ここで初めて、母と父から「あなたが幸せなら、誰と一緒にいても良いし、あなたらしく生きなさい。」と、LGBTであることを受け止めてもらうことができました。 LGBTであることをカミングアウトして受け入れてもらえることは、本当に嬉しいものでした。

その後は、祖母、兄弟、と順番にLGBTであることをカミングアウトしましたが、自分が自信をもって伝えているので、「あなたがあなたらしくいられれば、それで十分だよ」と受け止めてもらえました。家族には、本当に感謝しています。

カミングアウト後の周囲の反応

筆者の場合、1番大切な家族にカミングアウトを受け止めてもらえたので、私自身の心の安心感はとても得られました。 家族にパートナーの話をしたり、LGBTに関する話をしたりすることも抵抗がなくなり、 ありのままの自分でいられる幸せを感じられるようになりました。

すると、私の家族にも変化が現れ、家族の方からLGBTに関する話題を出してくれたり、私が知らない間に講演会や勉強会に参加していたりと、理解をしようという姿が見られてきました。 また筆者の場合、友人や職場、メディアなどでのカミングアウトも好意的に受け止めてもらうことの方が多く、自分の活動を応援してもらえたり、逆にセクシュアリティに関する相談を受けたりすることも増えました

もちろんいい反応ばかりではなく、知らない人から心無い言葉を言われたこともありますし、カミングアウト後に疎遠になった方もいます。 カミングアウト後の周囲の反応としては、いい反応もあまりよくない反応もどちらも経験しましたが、筆者としては受け止めてくれた人の言葉を大切にすることで、それ以外の人の反応が気にならなくなりました。

カミングアウトのまとめ

今回は、セクシュアルマイノリティ当事者の筆者の体験談を通して、LGBTの人々が抱えている悩みの中でも「カミングアウト」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。 今回のカミングアウトの流れや結果はあくまでも筆者の場合なので、LGBTの方の中には家族に受け止めてもらえず苦しむ方や周囲から理解が得られず一人で悩みを抱えてしまう人も少なくありません。

カミングアウトするもしないも、本人の気持ち次第ですし、カミングアウトすることが100%正しいとは筆者は思いません。 ただ、カミングアウトすることでLGBTの方がより自分らしく、胸を張って生きていける可能性が開けることも確かにあります。 そして、「カミングアウト」という言葉が言われなくなったとき、LGBTの方がありのままの自分で生きていける世界がくるのではないかと思います。

このコラムを書いた人

sakuraaamen

LGBT当事者がLGBTならではの体験や苦難を元に記事を作成致します。

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